腎細胞がん(RCC)について

腎細胞がん(RCC)ってどんな病気?

監修:新潟大学大学院医⻭学総合研究科 腎泌尿器病態学・分子腫瘍学分野
教授 冨田 善彦 先生

腎臓は、みぞおちの高さの背中側に背骨をはさんで左右一対ある、ソラマメのようなかたちをした臓器です。血液中の老廃物を尿として体外に出したり、 体の水分の調節を行っています。ほかに、血圧のコントロールに関するホルモンや造血に関するホルモンを産生するなどの働きをしています。
成人の腎臓にできる悪性腫瘍のうち、最も多いものがRCCです。日本人のRCC患者は人口10万人に4~5人ほどで、50歳から70歳代に多く発生しています。比較的ゆっくり大きくなるタイプのがんですが、静脈の中に腫瘍が広がる(腫瘍血栓)傾向が強く、肺、骨、肝臓、脳、リンパ節など他の臓器への転移を生じやすいがんでもあります。
なお、RCCは、喫煙者や肥満、高血圧の人に多く発症するということがわかっています。発生しやすい家系があることも知られており、遺伝子の解析技術が進んで、そのような家系の人は発病前から将来RCCにかかることが予測できるまでになっています。予防法に関するさまざまな研究も行われており、治療法としては、手術、免疫療法、分子標的薬による治療が用いられています。

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